【公務員から民間企業へ転職成功】転職活動の進め方を元官僚が解説

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こんにちは、あると(@alto-fiij)です。

私は、30代前半で国家公務員(いわゆるキャリア官僚)を辞め、民間企業に転職しました。

当時の私も含め、多くの方にとって転職活動は初めての体験であることが多いかと思います。

そんな中、転職活動をどのように進めていくか大きな流れを把握することが非常に重要です。

この大きな流れを把握できていないと、効率的に転職活動が進められず、現職が忙しい中で転職をあきらめてしまうリスクがあります。

この記事では特に転職活動に慣れていないであろう公務員の方向けに転職活動の大きな流れを解説したいと思います。

ちなみに、公務員の方向けに書いてはいますが、転職に慣れていない民間企業の方にも参考になるかと思います。

結論からいうと、転職活動は大きく分けて①事前準備、②応募・選考、③内定・退職手続きの3フェーズに分かれます。

期間は具体の行動を起こし始めて6か月程度かけるのが良いのではないかと思います。

転職活動は時間をかければよいというものではありませんが、しっかりとした期間をとることで数ランク上の企業への転職も可能ではないかと考えています。

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事前準備(2か月以上)

事前準備として行うことは以下のとおりです。

  • 現職を頑張る
  • 自己分析をする
  • 転職サイト・転職エージェントに登録する

順番に解説していきたいと思います。

ステップ①:現職を頑張る

多くの転職本や転職指南では、まずやることとして「キャリアの棚卸し」や「転職の軸を決める」などがあげられていますが、私は「現職を今以上に頑張る」に尽きると思います。

「どうせ辞める職場のために今更頑張る必要なんてないのでは?」と考える方もいらっしゃるかもしれませんが、

実は転職面接における「自己PR」は、「現職の実績」や「実績に至るまでのプロセス」、実績がなくても「現職でどのように働いてきたか」をベースに組み立てる必要があります。

「実績がないなら作ればいいじゃない。現職は実績作りに利用しよう」ぐらいの精神で現職を頑張ることが転職先のランクを1つも2つも上げることとなります。

ステップ②:自己分析をする

転職の軸とは「あなたが転職するにあたって重要視すること」です。

  • 年収を上げたい
  • ずっと興味のあった業界で働きたい
  • 大企業で働きたい
  • ベンチャー企業で機動的に働きたい
  • スキルを得たい
  • 地方で働きたい
  • ワークライフバランスを重視したい

あなたが転職を考えるということは、現職に何かしらの不満があるはずです。

複数の不満がある場合もあるかと思いますが、あなたを転職という大きな選択に突き動かした一番の理由を「転職の軸」とするのがよいと思います。

「ここだけは絶対に得たい。妥協できない。」そういうことを転職の軸としましょう。

一方で、「年収が良くて、休みも多くて、残業はほとんどなく、自分のやりたいことができる」といったすべてをかなえる求人はほぼありません。

「転職の軸」には「必ず得たいもの」に加えて「捨ててもいいもの」も決めることが重要です。

ちなみに私の場合は、「必ず得たいもの」は「自分のやりたい業種に行けること」、「家族との時間が今よりも確保できること」であり、「捨ててもいいもの」は「年収アップ」、「安定」でした。

特に私のように公務員から民間企業への転職を考えている方は「安定」は必ず差し出さないといけないものなので留意してください。

また、転職の軸やキャリアの棚卸は転職活動における根幹ですので、盲目に一つの考えによらず、幅広い考え方を学びながら自分に合ったものを中枢に置くことが重要です。

転職関連の書籍にも名著と呼ばれるものがあり、『【厳選5冊】元官僚が実際に読んで内定を勝ち取ったおすすめ転職本を紹介』でおすすめの転職本を紹介しておりますので、手始めにこのあたりから学んでみるのが良いかもしれません。

ステップ③:転職サイト・転職エージェントに登録する

転職サイトと転職エージェントの特徴は以下のとおりです。

POINT!

転職サイト

 ・多数の求人情報が閲覧でき、その中から自由に応募が可能

転職エージェント

 ・担当のエージェントから転職に関するアドバイスやサポートを受けられる

 ・非公開求人を紹介して貰える

特に転職エージェントを活用することで、転職エージェントとの面談を通して、条件に合いそうな求人の検索や求人への応募、面接の日程調整や条件交渉など、膨大な手続き関係は転職エージェントが行ってくれたり、

履歴書や職務経歴書といった書類作成についてもアドバイスをもらえたり、面接対策をやってもらえたり、実際に企業から面接のフィードバックを聞き取ってもらえたりと、転職に慣れていない公務員に必須のサポートを受けられます

私も公務員から民間企業への転職活動にあたっては、転職サイトや転職エージェントを活用しましたが、

官僚や公務員といった「転職市場では一風変わったキャリアを持つ人」が転職サイトや転職エージェントを選ぶポイントは、

ネットでよく見る「転職サイトおすすめ〇選」とは少し違うのかなと感じました。

実際に公務員から民間企業への転職を成功させた私が使っていた転職サイトや転職エージェントは『公務員から民間に転職成功!おすすめ転職サイト・転職エージェント4選』の記事で紹介していますので参考になれば幸いです。

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応募・選考(2か月程度)

ステップ④:履歴書・職務経歴書を作成する

ステップ①~③を実行し、応募する企業が決まったら実際に履歴書や職務経歴書を作成していきます。

履歴書・職務経歴書の違いとポイントは以下のとおりです。

POINT!

履歴書は『自分の経歴について説明する書類』

 ポイント:事実を淡々と書くこと。マイナス評価にならなければよい。

職務経歴書は『自分の業務や能力について説明する書類』

 ポイント:自分の性質や能力が企業にマッチしていることを書くこと。プラス評価を積極的に狙っていく。

個人的には、履歴書はどの企業でも使いまわしで構わないと思いますが、職務経歴書は企業ごと(もしくは業界ごと)に少し書きかえることが重要だと思っています。

履歴書や職務経歴書が出来たら、まずは担当の転職エージェントにチェックしてもらうことがおすすめです。

ステップ⑤:面接を受ける

面接を受けるにあたって重要なことは「事前にしっかりと準備すること」に尽きると思います。

なぜなら多少の前後はあるものの、面接の流れは決まっており、「自己紹介」「自己PR」「転職理由と志望理由」「これまでの業務実績」「逆質問」という流れで行われることが大半です。

要素ごとに原稿や想定問答を作成して、声に出して面接の練習をするのが良いと思います。

練習の際は鏡の前で自分の姿を見ながら行うことや、スマホで録音してしゃべり方を聞き直すこともおすすめです。

不安であれば転職エージェントの担当者に模擬面接のお願いをしてみてもよいと思います。

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内定・退職手続き(2か月程度)

ステップ⑥:内定を貰い、処遇を確認する

内定を貰ったら二つ返事で承諾はせず、しっかりと処遇の確認を行いましょう。

給与、業務内容、福利厚生などの労働条件や、選考中にかかわった社員の方の人柄なども含めて、自分の転職の軸にあっているかを再確認することが重要です。

社員の雰囲気を改めて確認したい場合は、直接人事の方に相談をして、面談の場を設けてもらってよいかと思いますが、労働条件に関わることを確認・交渉したい場合は転職エージェントをと通して交渉することがおすすめです。

内定を引き伸ばしたいときは

「内定は出たけれどもより志望度の高い企業に挑戦したい」という方は多くいらっしゃるかと思います。

実は私も第一志望の企業よりも先に第二志望の企業から内定が出てしまいました

「第一志望には挑戦したいけれども、第一志望から内定が出る保証もないし、ここを逃したらまた転職活動が振り出しに戻ってしまう。。。」

と悩みながら、通常1週間が限度と言われる内定保留を3週間以上引き伸ばし、結果的に第一志望の企業に転職できました。

内定保留は内定が出てから対処するのではなく、事前の戦略が重要なので、転職活動を始める前から対策をしておくことがおすすめです。

ステップ⑦:退職手続きをする

「法律的には退職の申し入れは2週間前にすればいい」とよく言われますが、これは民法第627条(期間の定めのない雇用の解約の申入れ)に基づきます。

(期間の定めのない雇用の解約の申入れ)

第六百二十七条 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。

なお、公務員の任用関係は、民間の雇用関係とは異なり民法の規定は適用されず、例えば国家公務員の場合は人事院規則8-12第51条(辞職)で定められてるのですが、特に申し入れ期間については規定されていません。

(辞職)

第五十一条 任命権者は、職員から書面をもって辞職の申出があったときは、特に支障のない限り、これを承認するものとする。

公務員の場合、民間企業と違い、年度途中で新しく人を採用して穴を埋めることが難しく、ほかの部署からの人事異動で人をやりくりするしかありません。

職場への迷惑を最小にするためにも、いわゆる異動時期(国家公務員の場合、4月、7月、10月、1月あたり)の2か月以上前に上司と人事担当者に退職を申し出るのが良いと思います。

ちなみに私は2か月ちょっと前に上司と人事担当者に退職の相談をし、何度も引き止めや引き伸ばしにあいましたが、最終的には2か月後に退職できました。

また、退職時にはお金の面で損しないためにはボーナス(期末手当、勤勉手当)や退職金(退職手当)も考えて退職日を決めることも重要ですよ。

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まとめ

まとめると以下のとおりです。

POINT!

転職活動は大きく分けて①事前準備、②応募・選考、③内定・退職手続きの3フェーズに分かれる。

期間の目安は各フェーズで2か月程度。全体で6か月程度。

要所要所で転職エージェントを使い倒すべき。

この大きな流れを知っているだけで転職活動において大きなアドバンテージを得ることができます。

あとは具体的行動に移すだけです。

まずは「現職を頑張る」「自己分析をする」からはじめてみましょう。

でhまずは「現職を頑張る」「自己分析をする」からはじめてみましょう。

この記事があなたの転職活動に役立てば幸いです。

では、また。

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