- 未経験歓迎の求人は嘘?転職って即戦力じゃないの?
- 未経験歓迎の求人ってブラック企業なんじゃないの?
- 未経験歓迎の求人に応募しているけど、書類選考で落ちてしまう…。
この記事では、これらの悩みがある方のために、実際に公務員から民間という未経験の業界へ転職した私の経験も踏まえて、未経験歓迎の求人について解説します。
この記事を読めば以下のことが分かります。
- 「未経験」の種類と未経験歓迎の求人を出す企業の特徴
- 未経験歓迎の求人を出す企業がブラック企業かどうかの見分け方
- 未経験歓迎の求人の書類選考を通過するコツ
未経験転職を考えている方や、なかなか内定が出ない方は、ぜひ参考にしていただければと思います。
- この記事を書いた人
- ≫ あると(@alto-fiij)元国家公務員 (いわゆるキャリア官僚)
- ≫ 20代、30代でそれぞれ転職活動経験あり。30代前半で倍率500倍の超ホワイト企業に未経験転職。
- ≫ 転職時年収200万円UP。転職後3年で年収は2倍以上の1,400万円超に。
未経験歓迎の求人は嘘?
結論から言うと、未経験歓迎は嘘ではありません。
ただし、多くの人が「未経験」の意味について正しく理解できていないことも事実です。
まずは「未経験歓迎」の「未経験」は何かについて学んでいきましょう。
業界未経験
1つ目は業界未経験のパターンで、業界は未経験ですが、職種の経験があることです。
例えば、金融業界の営業職で働いている方がIT企業の営業職へ転職する等が当てはまります。
職種未経験
2つ目は職種未経験のパターンで、職種は未経験ですが、同じ業界での転職になるパターンです。
例えば、建設業界の営業職で働いている方が、別の建設会社の経理ポジションで転職する等が当てはまります。
完全未経験
3つ目は業界も職種も未経験のパターンで、「未経験歓迎」=「完全未経験」をイメージしている方も多いのではないでしょうか。
ただし、新卒や正社員未経験の場合は、こちらにも当てはまらないことが多いことにも注意が必要です。
企業はなぜ「未経験歓迎」の求人を出すのか
企業はなぜ「未経験歓迎」の求人を出しているのか、そして企業が未経験者に求めていることを知ることで、ブラック企業を回避できます。
未経験歓迎の求人を出している理由は主に3つ考えられます。
- 人材不足でとにかく採用をしたい
- 異業界の経験者を採用することで社内を活性化させたい
- 優秀な人であれば総合職で採用したい
順番に解説していきます。
人材不足でとにかく採用をしたい
1つ目は「人材不足でとにかく採用をしたい」ケースです。
ブラック企業が経験・未経験問わず大量に採用する
→職場環境が悪く、大量に人が辞めていく
→人材不足を埋めるため、経験・未経験問わず大量に採用する
このようなループになっているブラック企業には注意が必要です。
- 企業規模のわりに面接回数が極端に少ない
- 選考の感触が良くなかったのになぜか内定が出た
などの場合は、このケースに当てはまらないか一度立ち止まって考えてみてください。
ただし、特定の職種に絞っている求人においては、ピンポイントでの人材の補填や事業拡大に伴う人材の補填の可能性もありますので、必ずしもブラック企業であるとは限りません。
異業界の経験者を採用することで社内を活性化させたい
2つ目は「異業界の経験者を採用することで社内を活性化させたい」ケースです。
会社がさらに成長をしていくために、異業界経験者を採用することで新たな価値観を取り入れたいと考えている企業は多くあります。
業界では当たり前のことと考えられていることも、他業界からするとおかしいということは、どの業界にもあることです。
このケースでは高い専門性を求められているのではなく、新しい視点を求められているため、第二新卒の方も含めておすすめできる未経験転職です。
優秀な人であれば業界にかかわらず総合職で採用したい
3つ目は「優秀な人であれば業界にかかわらず総合職で採用したい」ケースです。
ホワイト企業が多い未経験の求人であり、1年を通して継続的に募集しているケースもあります。
このような求人を見つけた際には、ダメ元でもチャレンジしてみる価値はあると思います。
ただし、採用難易度は非常に高く、前職での実績や転職先の業界への一定程度以上の理解が求められます。
未経験歓迎の求人を出している企業がブラック企業かどうかの見分け方
では、どうやって未経験歓迎の求人を出している企業がブラック企業かどうかを見分ければよいでしょうか。
当てはまるからと言って必ずブラック企業というわけではありませんが、いくつか例を挙げました。
- 募集期間が長く、通年で求人を出している。
- 固定残業代の想定時間が30時間以上。
- 企業規模の割に面接回数が少なく、すぐ内定が出る。
複数当てはまる場合は、転職会議やOpenWork等で口コミを調べてみるのもいいかもしれません。
【経験談】未経験転職で書類選考を通過するコツ
未経験転職の書類選考で特に押さえたいポイントについて解説します。
私は実際に未経験転職を経験し、このポイントを押さえたことで書類選考通過率は100%でした。
自己PRを使いまわさない
1つ目は、自己PRを使いまわさないことです。
大前提として転職活動はハイスペックであることを振りかざす場ではなく、企業と転職希望者がマッチングする場です。
つまり、あなたがいくら超ハイスペックでも、企業が求める人物像にマッチしなければ内定とはなりません。
例えば、個人でゴリゴリに営業できる能力を求めている企業もあれば、チームをまとめる調整能力を求める企業もあります。
同じ「プロ選手求む!」という求人でも、求めている母体がサッカーチームなのか、個人のテニスなのか、はたまた将棋のプロなのかで求められるものが違うのと同じです。
なので、志望企業それぞれに合った自己PRをする必要があるのです。
どういう自己PRをすればよいかは、求人票や中途採用HPに「求める人物像」が公開されているはずですので、そちらを参考にするのが良いでしょう。
未経験であったとしても現職との共通点をPRする
2つ目は未経験であったとしても現職との共通点をPRすることです。
例えば、保険の営業から不動産の営業に転職する場合でも、「人の人生によりそって営業する」ことは同じく求められますし、
メーカーの営業からメーカーの人事に転職する場合でも「業界での営業の経験から、その業界に求められる人材を見極める」ことはできそうです。
また、業界未経験×職種未経験の場合でも、共通点は見つけられます。
例えば、公務員から大手メーカーへの転職の場合も、「何か物事を進めるために、社内の様々な部署への合意を得る」等は、転職後の活躍に必要なスキルです。
いずれにしても、「この人なら未経験であったとしても、転職後に活躍してくれそうだな」と思ってもらうことが重要です。
転職エージェントを上手く活用する
3つ目は転職エージェントを上手く活用することです。
実は未経験転職で一番気を付けなければならないのは書類選考です。
なぜなら、企業・求人によっては「未経験」というだけで、書類を見てもらえない・後回しにされてしまう可能性もあるからです。
そこで、活躍するのが転職エージェントです。
転職エージェント経由で応募すると、企業に対して「推薦状」を書いてくれます。
企業は必ず推薦状に目を通してくれますので、書類選考において「正当に選考してもらえない」という事態を防ぐことができます。
また、転職エージェントによっては「業界セミナー」を開催しています。
特定業界の構造や主要な企業の特徴をざっくりと把握することもできて、未経験の転職活動を効率的に進められます。
おすすめの転職エージェントは【ホワイト企業に転職成功】おすすめ転職サイト・転職エージェントにて紹介していますが、
まずは「業界セミナー」や「面接力向上セミナー」などを実施してくれるリクルートエージェントがおすすめです。
まとめ:未経験歓迎の求人でも書類選考を通過できる
チェックポイント
未経験転職をする場合は、あなた自身が未経験転職のどのタイプかをまずは把握する。
企業側が「なぜ未経験者を求めているのか」を考えることでブラック企業を避けることができる。
未経験転職は書類選考が最重要。書類選考突破のためには転職エージェントの活用がおすすめ。
また、違うアプローチとして、スカウト型の転職サイトでヘッドハンティングを受けてみるのも一つかもしれません。
企業側からあなたが未経験であることを認識した上で転職のオファーが来るため、内定の確率がグッと上がりますよ。
スカウト型の転職サイトはビズリーチがおすすめです。
公務員の方に向けた記事とはなってしまいますが、ビズリーチの特徴は【体験談】ビズリーチが公務員におすすめの理由・評判を解説にて実際の体験談も踏まえて解説しています。
ビズリーチはとりあえずレジュメ登録さえしておけば、企業側からコンタクトが来るので、他の転職サービスと併用して活用するのがおすすめです。
未経験転職は確かに普通の転職に比べるとハードルは高いですが、決して不可能なことではありません。
実際私も公務員から民間企業への未経験転職を経験しましたが、最終的には年収200万円アップでの転職を成功させました。
転職自体にはリスクはありますが、転職活動はノーリスクでできます。
実際に転職するかどうかは内定が出てから悩んでも遅くありませんので、まずは一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
コメント