- 残業がきつくて体力的、精神的にも辛い…
- 残業が多くてプライベートの時間が足りない…
- そもそも残業は月何時間ぐらいが普通なの?
「残業がきつい、仕事を辞めたい、転職したい。」
私は2回の転職活動を経て公務員を辞め民間企業に転職したのですが、まさに1回目の転職活動に踏み出した理由が「残業のきつさ」です。
その当時は、家族がいるにも拘わらず、月100時間超の残業が約2年間続き、一番辛いときは3か月連続200時間超の残業をしていました。
深夜1時半頃に上司から「明日の朝までに〇〇の資料作っといてね」って言われたときに心を無にしたことを今でも覚えています。
一方、残業が多くても「仕事楽しい!すごく充実している!」という時期も経験しています。
ある意味残業のスペシャリスト(?)として様々な残業をしてきた私の経験に基づいて、この記事では、
- 世間の平均残業時間
- 残業がきつい場合は転職するのが正解か
- 残業が少ない企業に転職するおすすめの方法
- 残業が多い中でも転職活動をスムーズに進める方法
- 実際に私がブラック公務員から超ホワイト企業に転職した結果
についてshareしたいと思います。
この記事を読めば、あなたの残業が世間に比べて多いのかどうかが分かりますし、
残業がきつい今転職すべきか、転職する場合どうすればよいかが分かりますよ。
- この記事を書いた人
- ≫ あると(@alto-fiij)元国家公務員 (いわゆるキャリア官僚)
- ≫ 官僚時代に超勤が23か月連続で100時間超。3か月連続200時間超も経験。
- ≫ 30代前半で公務員を辞め、超ホワイト企業に転職。残業は多くて20時間/月に。
世間の平均残業時間は?毎月残業40時間は多い?
厚生労働省が実施した毎月勤労統計調査によると、一般労働者(パートタイム除く)の令和2年度分の月間所定外労働時間は12.2時間となっています。
コロナ以降のテレワークの普及からか、令和元年度の14.1時間から前年度比-13.7%となっています。
(出典:厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/30-1a.html)
「思ったより少ない?」と私は思いましたが、この調査は企業の申告に基づいて行われているため、サービス残業を含めた実態は反映されていないと考えられます。
大手転職サイトのdodaが2021年3月に公表した、ビジネスパーソン15,000人に対して行った調査によると平均残業時間は20.6時間だったようです。
(出典:doda https://doda.jp/guide/zangyo/)
また、転職関係の大手口コミサイトであるopenworkが行った調査によると、2021年10月~12月の平均残業時間は24.61時間となっています。
(出典:openwork https://www.vorkers.com/hatarakigai/teiten/zangyo)
大体20~25時間と考えると、「平均だったらそんなもんかな」と感じる方が多いのではないでしょうか。
これらの調査や36協定で定められている時間外労働の上限が月45時間であることを考えると、
月40時間の残業は、 上限ギリギリの労働時間であり、平均より多いと考えて良いでしょう。
残業時間が多い=残業がきついではない
さて、私の前職(国家公務員、いわゆるキャリア官僚)は、めちゃくちゃ残業が多いです。
どれくらい多いかというと冒頭に書いた通りですが、特に霞が関にいる間は常に過労死ラインの80時間は超え続けているイメージです。
ただ、個人的には、長時間の残業=きつい残業というわけではないと思います。
長時間の残業が続く場合でも、本当に日本・地域にとっていいことは何だろうと考え、
部下・同僚・上司と意見を交わして政策を考えている時間は、私にとって非常に有意義でした。
もちろん身体は少し疲れていたかもしれませんが、生き生きと働けていたと思います。
一方で、私が転職を決意した時の残業の実態は、
長時間の残業が強いられる中、深夜にやっていることは上司の指示を膨大な資料に反映させるのみであり、
上司に自分の意見を提案したとしても頭ごなしに否定され一言も聞き入れてもらえず、
「自分は何で官僚になったんだろう…」と自分があえてこの環境で働く意味を見出せない状況でした。
今あなたが残業時間の多さに悩んでいるのであれば、「自分があえてこの環境で働く意味は何か」を考えてみてはいかがでしょうか。
それがあなたの夢ややりたいことを叶えるためであれば、残業時間だけに目を向けるのではなく、
「どうすれば生き生きと働けるか」を考えてみてはいかがでしょうか。
もちろん、身体を壊しては元も子もないので、適度に休める環境づくりも必要です。
毎日の残業が多くてきつい。仕事を辞めたい。転職すべきか。
残業が多くてきつく、自分があえてこの環境で働く意味はないと感じるのであれば、転職することも一つの選択肢です。
神戸市精神保健福祉センターが運営する「ストレスマウンテン」というウェブサービスによると日本人のストレスランキングは以下の通りとなっています。
長時間残業は「多忙による心身の疲労」(8位)にあたると思いますが、
「失業・リストラ」(9位)や「勤務している会社の倒産」(12位)、「収入の減少」(14位)よりストレスの度合いが大きいようです。
つまり、残業が本当にきつい場合、多少収入の減少があったとしても、心身の疲労が少ない会社に 転職するほうが、
最初の環境の変化はあるかもしれませんが、ストレスはぐっと減ってくると考えられます。
残業が少ない企業に転職するおすすめの方法
「じゃあ、残業が少ない企業に転職するにはどうしたらいいの?」という方は、
大手転職サイトのdodaで求人を探してみことをおすすめします。
doda
dodaは私が転職を考え始めたころ、数年前に転職した先輩からすすめられて最初に登録した転職サイトの一つです。
なぜ、dodaが残業が多くない企業に転職したい人におすすめかというと、dodaでは「勤務地」「業種・職種」「年収」での検索はもちろん、
「在宅勤務」「残業20時間未満」「フレックス勤務」など、他の転職サイトにない切り口で求人を探すことが可能です。
通常、dodaのように求人数が多いと逆に求人が探しにくかったりするのですが、
dodaの転職サイトは非常に見やすく、求人検索しやすいため、きっとあなたに合う求人が見つかりますよ。
残業が多い中でも転職活動をスムーズに進める方法
また、残業が多い中で効率的に転職活動を進めるためには、転職エージェントやスカウト型の転職サービスの活用がおすすめです。
転職サイトと転職エージェントの違いはざっくりと以下となります。
- 転職サイト
- ≫ 多数の求人情報が閲覧でき、その中から自由に応募が可能
≫ 自分のペースで転職活動ができるが、転職に必要な書類作成等も自力でやる必要がある - 転職エージェント
- ≫ 担当のエージェントから転職に関するアドバイスやサポートを受けられる
≫ 希望にあう求人検索や膨大な手続き関係は転職エージェントが行ってくれる - スカウト型サービス
- ≫ 履歴書や職務経歴書を登録すれば企業側からオファーがくる
≫ スカウトが来るためには一定程度のキャリアが必要
なので、残業が多く忙しい方こそ、二人三脚で転職をサポートしてくれる転職エージェント
もしくは職務経歴書を登録しておけばオファーがやってくるスカウト型サービスがおすすめなのです。
その中でも特におすすめの転職サービスを3つ紹介します。
パソナキャリア
パソナキャリアは人材派遣業界最大手の「パソナ」が運営しており、2022年オリコン顧客満足度調査ランキングで4年連続の1位を獲得しています。
転職エージェントの多くは、転職者の担当者と企業の担当者がそれぞれ違うのですが、
パソナキャリアの場合は、転職者と企業を同じ担当者が担当するため、
あなたの状況と企業の情報をしっかりと把握したうえで求人紹介をしてもらえます。
残業が多くとにかく忙しい中で、求人の紹介から、応募書類の添削・面接対策・年収交渉までトータルで転職をサポートしてもらいたい方におすすめです。
平日・土曜日は日中だけでなく夜間も面談可能なのはうれしいですね。
JAC Recruitment
JAC Recruitmentは年収600万円以上のハイキャリア層におすすめの転職エージェントで、
パソナキャリアと同じく、2022年オリコン顧客満足度調査ランキングで4年連続の1位を獲得しています。
そして、JAC Recruitmentも転職者と企業を同じ担当者が担当するため、求人のミスマッチが少ないです。
紹介してくれる求人は少なめですが、個人的には多くの求人を提案されてこちらで選別するもの大変なので、
質の高いものに絞って提案してくれる形式が私には合っていました。
ただし、ターゲットが30代以降なので、20代の方には向かない可能性がある点には注意が必要ですが、
30代以降で年収600万円以上のハイキャリアの転職においては一番おすすめする転職エージェントです。
本当にエージェントの質が高いので、年収アップにも挑戦したい方は、一度面談をしてみてはいかがでしょうか。
ビズリーチ
ビズリーチはスカウト型の転職サービスで、レジュメ(職務経歴書)を一度登録してしまえば企業からスカウトが来るため、時間効率が非常によいです。
また、ビズリーチでは、公開求人数は約127,000件のうち、年収1,000万円の求人が3分の1以上であり、
35歳以上の転職後年収が平均850万円の実績があることから年収アップも狙えます。
ただし、スカウトサービスという性質上、 履歴書や職務経歴書の添削などの転職のノウハウ部分のサポートがない点がデメリットとなるため、
サポートの手厚いパソナキャリアやJAC Recruitmentと併用するのがおすすめです。
ブラック公務員から超ホワイト企業に転職した結果
冒頭で書いたように過去の私はまさに残業に追われる毎日でした。
そんな私が実際に公務員を辞めて転職した結果、以下のような変化がありました。
- 転職時点で年収200万円アップ
- その後昇格して年収1,000万円に(公務員時代の約1.6倍)
- 残業は「平均100時間/月」から「多くて20時間/月」に
- 家族と過ごす時間が増えた
- 仕事が自分の興味ある分野に特化できた
控えめに言って最高です!!
個人的には年収アップはおまけなようなもので、
家族と過ごす時間が増えたことで、基本的に毎日家族と食卓を囲み、平日も子供と遊んだりお風呂に入れることが何よりの幸せですし、
自分のキャリアとしてもやってみたいと思えることに挑戦できていることで充実感があります。
官僚時代の仕事もやりがいがあり素敵でしたが、残業が常態化している雰囲気が私には合わなかったので、今の環境への転職は正解だったかと思います。
まとめ:残業がきつくて転職をするなら転職サービスを活用しよう
まとめると以下のとおりです。
チェックポイント
残業がきつい場合、「自分があえてこの環境で働く意味」を考えてみる。
「長時間残業」のストレスは「収入の減少」や「転職」で感じるストレスより大きい。
残業がきつくて転職をするなら、転職サービスを活用して効率的に行うのがおすすめ。
実際に残業が少ない会社に転職してみて思うことは、やっぱり残業は少ない方がいいということです。
想像してみてください。
週のほとんどは定時に上がって、家族とほぼ毎日ご飯を食べ、子供とお風呂に入り、遊ぶ時間や勉強を見る時間だってある。
独身の方も自分の趣味に時間を使ったり、平日にジムにいったりもできる、副業の時間に充ててもいいかもしれません。
私の場合、公務員からの転職で「公務員の安定」を捨てることになりましたが、
今思えば、あの時転職活動を始めて本当に良かったと思います。ちょっとした勇気で人生を変えることができました。
転職はリスクを伴うものですが、転職活動自体はノーリスクでできるので、過去の私のように一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
この記事で紹介した転職サービス
doda ≫ 「残業20時間未満」での検索など、圧倒的に求人検索がしやすい。
パソナキャリア ≫ サポートが丁寧で手厚く、平日・土曜日は夜間も面談可。
JAC Recruitment ≫ エージェントの質が非常に高い。年収アップも目指したい方に。
ビズリーチ ≫ 時間効率が最も良い。現職が忙しい方に非常におすすめ。
この記事があなたのキャリア形成に役立てば幸いです。
コメント